🔶新ガイドラインで変わった「家庭血圧」の目標値
こんにちは。シャロームにっさい医院 院長の山下啓史です。
3月は「三寒四温」といわれる通り、寒暖差が激しい季節です。
年度末の忙しさや環境の変化によるストレスも重なり、血圧が不安定になりがちです。
実は、高血圧は日本人の「健康寿命」を縮める最大の要因です。放置すると脳卒中や心臓病だけでなく、認知症のリスクも高まることがわかっています。
最新のガイドライン(JSH 2025)の内容を参考に、今のご自身の状態をチェックしてみましょう。
🔶血圧の目標値が「ひとつ」になりました
これまでは年齢によって目標値が分かれていましたが、最新の指針では「年齢を問わず、一律の目標」へとシンプルに変わりました。
- 高血圧の診断基準(家庭で測る場合)
- 135/85 mmHg 以上
- この数値が続く場合は、治療や生活習慣の改善が必要なサインです。
- 目指すべき数値(降圧目標)
- 家庭血圧:125/75 mmHg 未満
- 診察室血圧:130/80 mmHg 未満
- 75歳以上の方も、お体の状態を見ながら、原則としてこの数値を目指すことが推奨されるようになりました。
- 大切なお知らせ
- 目標が「一律」になったからといって、全員が無理に下げるわけではありません。ふらつきや体調に合わせて、主治医が「あなたに合った数値」を個別に調整しますので、ご安心ください。
🔶なぜ「家庭血圧」が大切なの?
病院での測定よりも、リラックスした状態で測る「家庭血圧」のほうが、将来の病気のリスクをより正確に予測できるからです。
- いつ測る?
- 朝(起きて1時間以内、トイレの後、薬を飲む前)と
- 夜(寝る前)
- 座って1〜2分安静にしてから測りましょう。
🔶日本人は塩分に注意
日本人は世界的に見ても塩分摂取量が多く、血圧が上がりやすい傾向にあります。
家庭で血圧を測ることは、減塩の効果を実感するよいきっかけになります。
🔶こんなときは、早めにご相談ください
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
- 家庭血圧で 135/85 mmHg 以上が何日も続く
- 以前のご自身の数値より明らかに高くなってきた
- 頭痛、動悸、息切れ、めまいなどの症状がある
※血圧が 180/120 mmHg 前後と非常に高く、激しい頭痛や胸の痛みがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
🧡院長からのひとこと(熊本弁)
血圧ちゅうとは、体からの大切なお知らせばい。
2025年の新しかガイドラインでは目標が少し下がったばってん、大事なこつは、数字にばっかり気を取られすぎんことです。
いちばんの目的は、「血管を若々しく保って、脳卒中や認知症を防ぎ、元気に過ごしていただくこと」です。
1回ごとの数字にあまり振り回されんで、まずはご自分の「いつもの値」を知ることから始めてみまっしょ。
気になることがありましたら、どがんこつでん遠慮なくご相談ください。

